路上を快適に走行することはできても、「バックでの車庫入れは苦手…」という方はいらっしゃいませんか?では、バックでの車庫入れを安全に行うことができるドライバーと何が違うのでしょうか?安全に車庫入れを行うためにはどのようにしたらよいのでしょうか?
車庫入れが苦手だと感じる原因を探りながら、安全に行えるコツをみてみましょう。
- なぜ車庫入れが苦手だと感じるのでしょうか?
自転車の場合、駐輪場から自転車を出すときには、ハンドルと車体の向きを調整し、後ろを確認しながらバックしている方が多いのではないでしょうか。自転車のバックがさほど
難しくなく行えるのは、自転車全体とその周囲を目で直接確認することができるため、障害物に接触せずに行うことができるからです。
では、車の場合はどうでしょうか?車は運転席の反対側や後方部分などを含め、目で直接確認できない死角が多く、ドライバーが障害物を発見することが難しいのです。
そのため、車が駐車スペースのどの位置にあり、周囲との距離がどれくらいあるのか、前輪がどの方向を向いているのかなど、ドアミラーやリアウィンドなどを使い、常に車両全体の方向や位置を様々な感覚で把握し続けることが必要になります。そこに苦手意識が生じるものと思われます。
死角の多い車庫入れでは、注意を怠ると思わぬ接触事故を起こすケースがあります。あせらず落ち着いて、注意すべき箇所を一つ一つ確認しながら車庫入れを行いましょう。
- どのようにすれば安全に車庫入れができるのでしょうか?
では、車庫入れを行うときの注意すべきポイントをみてみましょう。
① 周囲の安全を確認しましょう
- 駐車スペースの横で一旦停止し、安全を確認しましょう。
- ハザードランプを点けましょう。
- 周囲の安全をもう一度確認し、ゆっくり前進しましょう。
- 隣との白線と車の左ドアミラーが同線上になったら、右いっぱいにハンドルを切りましょう。
② 最適なポジションからバックを開始しましょう
- 駐車スペースに対し、進入角が45 度となるように車を移動しましょう。
- 前輪を真っ直ぐに戻しましょう。
- シートベルトを外しましょう。
③ 進入するライン上の安全を確認ゆっくりとバックしましょう
- 後ろを振り向き、目視で後方を確認しましょう。
- 左右のドアミラーを使い、左右の側面から後方にかけて、人や障害物が無いかを確認しましょう。
- ギアをリバースに入れ、ハンドルを左いっぱいに切り、 ゆっくりとバックしましょう。
- いつでも止まれるように、なるべくアクセルを使わず、足はブレーキペダルの上に置くようにしましょう。
④ 左右ともにバランスよく注意しながらバックしましょう
- 左ドアミラーを見ながら、左の後輪が★印の外側を通過するイメージで、ゆっくりとバックしましょう。
- 左右のミラーを見ながら、★印に近づきすぎたり、左右の車両と接触の恐れがある場合は、早めに切り返しを行って進入するラインを修正しましょう。
- 後輪が駐車スペースのラインに入ったら、ゆっくりとハンドルを戻し始めましょう。
⑤ 駐車スペースの途中で、一旦停止しましょう
- 車体が駐車スペースの左右の枠線(左右の車両)と平行になったら、一旦停止させ、ハンドルを真っ直ぐに戻しましょう。
- ドアを開けるか、窓から顔を出して、車を停める位置を目で見て確認しましょう。
- ゆっくりとバックし、安全な位置で停止させましょう。
車庫入れを行うときは、ゆっくりと落ち着いて、周囲の安全を確認し、最適なポジションからバックを開始しましょう。進入するライン上の安全を確認し、左右のバランスも注意しながらバックし、駐車スペースの途中で一旦停止して、車を停める位置を目で見て確認しましょう。
- SNSクイズの答え
AT車のギアをパーキングに入れるとタイヤがロックされますが、これはブレーキがか
かっている状態でしょうか?
②ブレーキはかかっていない。
(ギアで強制的にタイヤをロックしているだけなので、ブレーキがかかっている状態ではありません。駐停車時には、必ずパーキングブレーキをかけましょう。)