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走行中、豪雨による被害や事故にあわないために

出発したときは晴れていたのに、だんだんと雲行きが怪しくなり始めたと思ったら、急激な豪雨になって視界が悪くなり、運転を続けることが怖くなったことはありませんか。今月は、どのくらいの雨量で道路が冠水するのか、どのような被害が出るのかを想定しながら、豪雨による被害や事故にあわないためには、どのようにすればよいのかを考えてみましょう。

 

〇 1時間に50mm以上の「非常に激しい雨」が降ると、道路が冠水するおそれがあります 〇

1時間あたりの降水量が20~30mmの「強い雨」が降ると、走行中の車はワイパーを速くしても前方が見づらい状態になります。30~50mmの「激しい雨」になるとタイヤが滑ってブレーキが効きにくくなります。50mm以上の「非常に激しい雨」、80mm以上の「猛烈な雨」になると、道路の排水が追いつかず冠水して川のようになるおそれがあり、車の走行が危険な状態になります。

天気予報で「非常に激しい雨」もしくは「猛烈な雨」の予報が出ているときは、運転を控えるか、走行している場合は安全な場所へ移動して運転を停止しましょう。

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〇 急激に雨が強くなると、車の身動きがとれなくなる危険性があります 〇

気象庁によると、2014年8月は台風が相次いで接近したことに加え、前線が日本付近に停滞して各地で記録的な大雨になりました。JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)の調べでは、お盆期間中(8月9~17日の9日間)に、冠水トラブルでロードサービスが出動した件数は全国で279件(1日に平均すると31件)でした※。

急激に雨が強くなる場合には、冠水トラブルはさらに起こりやすくなります。同年の6月25日には、東日本の各地で活発な積乱雲が発生・発達し、関東地方では雷を伴った大雨になりました。気象庁熊谷地方気象台の解析によると、午後3時に埼玉県朝霞市付近で、1時間に約110mmの猛烈な雨量を記録しています。この日、冠水トラブルでJAFのロードサービスが出動した件数は関東地方だけで55件にも達しました※。急激な積乱雲の発達により集中的な豪雨になり、道路がまたたく間に冠水し、ドライバーが気づいたときには車両が水に浸かって、身動きがとれなくなったことがうかがえます。

(※出典:JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)平成26年6月26日および平成26年8月19日「JAFニュース」より弊社作成)

 

〇 豪雨による被害にあわないためには、どのようにすればよいでしょうか 〇    

初夏~秋にかけて、台風や突然発生する積乱雲により局地的な豪雨が多発します。走行中、豪雨による被害や事故にあわないためには、どのようにすればよいでしょうか。

<雨あしが強くなっていても、走行を続ける場合は……>

事故を起こしやすくなるため、次の点に注意しましょう。

  • 速度を落とし、車間距離を十分にとりましょう

前の車や横の車の水しぶきで視界が悪く、タイヤと道路の間に水の層ができてスリップしやすい状態になり、事故を起こす危険性があります。

  • 停止するときは急ブレーキを避けましょう

ブレーキの効きが悪くなっている危険性があります。停止するときは、数回にわけてブレーキを踏み込み、徐々に速度を落としましょう。

<道路が冠水したら……>

水かさが増して、マフラー(30cm程度の高さ)から水が入ると、エンジンの排気ができずにだんだん調子が悪くなり、エンジンが停止してしまうおそれがあります。さらに、水かさが30cmを超え、水の流れがジョギングくらいの速さ(7km/h以上)になると、車が流されてしまう危険性があります。

  • エンジンを停止しましょう

感電を防ぐために、エンジンを停止しましょう。

  • ドアを開けて外に脱出しましょう

水かさがドアの下(30cm程度の高さ)より上に上がると、水圧でドアを開けることが難しくなってきます。しかし、車内に水が入り始めると、車の中と外の圧力差が小さくなり、ドアが開きやすくなります。パニックを起こさず、落ち着いて脱出しましょう。

  • どうしてもドアが開かない場合は、窓を開けるか窓ガラスを壊して外に脱出しましょう

万一に備え、窓ガラス破砕用のハンマーを常備しておきましょう。

<外に出て避難するときは……>

水がにごっていて、障害物やマンホールのふたが開いていることに気づかないおそれがあります。

  • 足元を確認しながら避難しましょう

車の外に出るときは、傘や棒などで道をたたき、足元を確認しながら避難しましょう。

 

  • 豪雨になるおそれがある場合は、車の使用を控えましょう。

  • 走行中に豪雨にあった場合は、すぐに車を安全な場所に移動して停止しましょう。

 

<今月のクイズ>

Q.)冠水した道路で、車が立ち往生しました。水の流れの速さが7km/h(ジョギングくらいの速さ)の場合、車が流され始める水深を次の中から選んでください。

  1.  30cm程度(バンパーにかかるくらい)
  2.  70cm程度(タイヤが隠れるくらい)
  3.  100cm程度(窓にかかるくらい)

A.) 1. 30cm程度(バンパーにかかるくらい)

(出典:公益社団法人土木学会「地下空間シンポジウム論文・報告集」第19巻 2014年1月 著:森本陽介、石垣泰輔、尾崎平、戸田圭一「内水氾濫時における地下駐車場への浸水に伴う水没車の漂流について」より東京海上日動社作成)

 

出典:東京海上日動社 安全運転ほっとNEWS

 

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